一昨日(7/11)1年の生徒を対象にビジネスアイデア(渋谷学)のプレ体験授業を実施しました。ビジネスアイデアとは、東京都独自の商業科目で、生徒が自らの足で調べ、自らの頭で考えたビジネスのアイデアを実際に実行してみようという内容の科目で、2年生で全員が学びます。
しかし今年の1年生から、その内容を私たちの学校がある「渋谷」に特化したものにしていこうということになりました。そのため國學院大學の「渋谷学」をお手本に、高校生版の「渋谷学」で渋谷の課題解決についてアイデアを考えようというプレ体験授業をすることにしました。

まず渋谷センター商店街振興組合の鈴木大輔理事から、現在、センター街が抱える問題についてお話を伺いました。まずセンター街は日ごろからタバコのポイ捨て問題に悩まされており、その解決策として「投票型」喫煙所を週末に設置したところ、週末のポイ捨ては減少したものの、平日は逆に増えてしまうという新たな問題が発生したと紹介してくださいました。また違法な路上ライブも問題となっていて、こちらはセンター街の一角にある宇田川クランクストリートで音楽ライブ「シブライブ」を開催し、ライブ前に清掃活動を行ってもらうことで一石二鳥の解決となった事例も紹介してくださいました。今回皆さんは、まずタバコのポイ捨てや違法路上ライブなどの問題を中心に、解決策を考えてもらいますが、もちろんセンター街に関することでしたら他の課題でもかまいません。
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次に解決策を考えるにあたってのヒントをくださったのが、渋谷区のIT企業ギガプライズの高島正宜本部長と平澤友也室長のお二人です。実は渋谷区はグーグルの日本法人をはじめGMOインターネット、ミクシィやクックパッド、ビズリーチなど多くのIT企業が集まりビットバレーと呼ばれています。今回皆さんがセンター街の課題解決を考えるにあたっては、仮に渋谷区のIT企業のテクノロジー(5G、AI、ドローンなど)を自由に使えたらどうするかという条件で考えてもらうことにしました。お二人からは同社の持つクラウド型防犯カメラや次世代街灯スマートポールなどのご紹介をいただきました。皆さんはこれらを含め様々なIT技術が自由に使えたらという発想でアイデアを考えてください。
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今回のビジネスアイデア(渋谷学)は夏休みの課題として皆さんに取り組んでもらいます。大切なことは皆さんが持っているスマホでググって、それをコピペして書くのではなく、夏休みに部活動や補習などで登校した前後に、必ず自分の足で調べ、自分の頭で考えることです。頑張ってくださいね。